こんにちは、スプリングシャトルです。今回は、説得力があるプレゼンをするためにはどうすれば良いかについてお話します。

説得力のあるプレゼン作りは、金稼ぎに直結します。当然ですよね。説得力があるプレゼンが出来なければ、他人を動かすことは出来ないし、そうなるとお金を集めることも出来ません。
ということで、見て行きましょう!
おしながき
前回のおさらい

まずは、前回のおさらいをします。

はい、前半はこれが全てです笑
そして例3をもう一度掲載します。その内容を踏まえ、次にお進みください。

A「コロナワクチンは打つべきです。何故なら、超過死亡率は、平均寿命が長ければ長いほど高くなるものであるにも関わらず、先述の表のように、コロナワクチンの接種率が良い国では超過死亡率が少ないからです。また、ファイザー社のワクチンは海外・国内のいずれの臨床試験ともに高い効果を認めており、その点からも、コロナワクチンは超過死亡率を抑えるのに役立っていると考えます。」

B「コロナワクチンは打つべきではありません。ウイルスの性質上、ウイルス量をピーク時の1/100に抑えることが出来たら感染リスクはほとんどなくなるのだから、わざわざ副作用リスクのあるワクチンを使うより、ウイルス量をピーク時の1/100に抑えるように手洗い・うがい・マスク着用等を徹底する方がリスクベネフィットの観点で合理的だからです。」
説得力が出るプレゼンにするために(続き)
はい、そこで例4です。
例4

A「コロナワクチンは打つべきです。何故なら、超過死亡率は、平均寿命が長ければ長いほど高くなるものであるにも関わらず、右の表のように、コロナワクチンの接種率が良い国では超過死亡率が少ないからです(JAMA Netw Open. 2022 Oct 3;5(10):e2237528)。また、ファイザー社のワクチンは海外・国内のいずれの臨床試験ともに高い効果を認めており(厚生労働省の”新型コロナワクチンについて”より)、その点からも、コロナワクチンは超過死亡率を抑えるのに役立っていると考えます。」

B「コロナワクチンは打つべきではありません。ウイルスの性質上、ウイルス量をピーク時の1/100に抑えることが出来たら感染リスクはほとんどなくなるのだから、わざわざ副作用リスクのあるワクチンを使うより、ウイルス量をピーク時の1/100に抑えるように手洗い・うがい・マスク着用等を徹底する方がリスクベネフィットの観点で合理的だからです(宮沢孝幸 コロナワクチン失敗の本質より)。」
ようやく議論が出来そう

どうでしょう?AとBのどちらも、前ページの例3と比べて説得力が増したのではないでしょうか。この状態になって初めて、議論というものが成立します。
ちなみに、先ほど紹介したツイートをした方は、例2のBのレベルで留まっていました。それでは議論が成立しません。

自分がその分野の第一人者であれば別かもしれませんが、ほとんどの場合、そのようなことはないと思います。その場合、好き勝手に意見を言ったところで、当然誰にも相手にされません。
では、どうすれば相手にしてもらえるかというと、エビデンスレベルの高い文献を持ってきて、「ほら、私が言っていることは合っているでしょう」と言わなければならないのです。
議論はここから
ただ、ここまで出来てようやくスタートライン。議論はここからです。

Aに対する反論として最も考えられるのは、「バイアスについての検討が不十分なのではないか」という反論です。簡単に言うと、”コロナワクチンの接種率が良い国では超過死亡率が少ない”のは、コロナワクチンのおかげじゃなく、マスク着用率が高い等。他の要因の影響じゃないのか?ということです。
Bに対する反論として最も考えられるのは、「個人の意見に過ぎず、エビデンスレベルは微妙ではないのか。また、ウイルス量をピーク時の1/100に抑えるように手洗い・うがい・マスク着用等を徹底ということが現実的に可能かどうか」ということです。
次回は私はどちらの考え方かについてお話します

要するに、ちゃんと文献検索した上で、参照文献をちゃんとつけましょうという話です。何を今更・・・という感じかもしれませんが、先述した例の通り、全く出来ていない人もいらっしゃるので。
次回は、私個人の考えを書いた上で、もう少し議論を深めていきます。
なお、コロナワクチンが良いのか悪いのかどちらが正しい??という話は本質的ではありません。どちらの立場になっても、ちゃんとしたevidenceがないとダメですよという話です。
本質を見誤らないように注意しながら、先にお進み下されば幸いです。
内科専門医。現在、ドラゴンシャトル2(内科専門医試験を手堅く合格しながら、東大入試284点(96点差落ち)から1年で東大理Ⅲのボーダー超えを狙う企画)を開催中!フォローすると良いことあるかも!?


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