
こんにちは、スプリングシャトルです。先日(1/18-19)に2025年の共通テストがありましたね。お疲れさまでした。
ということで、今回は共通テストスペシャルをお送りします。
※受験と金稼ぎとは密接な関係があります。受験を制するものは仕事を制し、仕事を制するものは金稼ぎを制するのです。
おしながき
成績は?

まず、点数を先にお伝えします。
国語:180点(論説43点、小説39点、資料考察20点、古典45点、漢文33点) (データネットでの平均点:127点)
去年は一昨年より下がってもうた・・・><と言っていましたが、今年は見事に化けました!!
この結果が出た理由

新傾向でなかなか苦戦しそうなものですが、これに関してはKONO模試でその傾向で失敗しまくったおかげで、本番うまく最適化させることが出来ました。
選択肢が5つから4つに減ったのもラッキーでした。
大まかな問題構成
今年は去年までと異なり、論説と小説がそれぞれ45点ずつ、資料考察が20点、古典と漢文がそれぞれ45点ずつの、合計200点構成でした。
それぞれの大問についての各論
論説
観光についての論説でした。

正直、私は芸術ほでではないにせよ、観光についてもあまり興味がありません。文章を読みながら、「知らんがな、そんなこと」とやはり突っ込みました笑。
私は読むのがやや苦痛に感じましたが、観光に興味がない受験生にとってもそうだったのではないでしょうか。
しかし、苦痛だからといって文章を読むことから逃げることは出来ません。点数を獲得する為には向き合うしかないのです。
ということで、仕方なく向き合いました。
最初の漢字はネプリーグの漢字問題の前半レベルくらいのはずですが、1問間違えてしまいました。まあ、配点は各2点なのでいいか・・・。
問題は次の読解問題からですね。傍線部について、どういうことを言っているのかが問われる問題が続きます。

こういう問題って、傍線部と同じ段落とその直後の段落に答えが書いてあることがほとんどです。細かい部分で〇か×か判断していくような時間はないので、大まかな方向が合っているかどうかを確認することになります。どの問題も、それぞれの選択肢が似通っているということは全くなかったため、大まかな”方向”というフィルターだけで十分に正解を選ぶことが出来るようになっていました。
その後、この文章を基にした生徒のレポートに関する問題が出ます。その問題を解くためには文章全体を理解する必要があり、前後だけ読もうという方法は使えません。
ただ、文章全体の大まかな方向さえつかめたら一応正解は選べるのではないかと感じました。

ということで、共通テストの論説は、それぞれの選択肢の大まかな方向性を掴めるかどうかがポイントと言えます。
その大まかな方向性を掴むというのは、高校生にとっては難しいのではないかと思います。文章のテーマがあまり面白くない上に、使っている用語が難解なので、頭に入りにくいです。
それでも、文章の方向性を掴む能力をつけたい場合は、過去問や模試の問題を解きまくって訓練するしかないです。決して一朝一夕で身につくものではありません。
小説

今回の小説はヒス構文のある個性的な感じでしたね。何を書いているのかは去年より分かり易かった気がします!
まあ、分かろうが分からなかろうが、得点しないといけないのですが。
そこで、芸能人格付けチェックでGACKT氏がお話していた”メタ推理”が活躍します。

出題者の立場に立って考えると良いと思います。
小説において、正解肢を考えるのは非常に大変です。何故なら、小説って、100人いれば100通りの解釈が出来るものだからです。ということは、選択肢の作り方次第では、下手したら作者から直接クレームが来かねないのです。

それを避けるには・・・断定的な言い方を避ける、勝手な解釈を入れないようにする等、作者からクレームが来るといった事態を回避するような書き方をする必要があります。
これを踏まえて、例えば問2を見てみましょう。
➀おじさんの現状を、ひとごとではなく自分自身の生き方にも関わるものとして受け止めてとまどっている➁おじさんの苦労に寄り添うことも支えになることもできない自分が、おじさんのためにできることはないか悩んでいる➂おじさんがどこにむかっていくかわからず、それに振り回され続けることになる自分たちのことも不安に思っている➃いつも周囲の大人に否定され文句を言われ続けるおじさんの内心を測りかね、途方に暮れている。
どの選択肢も、そのように解釈しようと思ったら出来そうですよね。しかし、➁~➄は明らかに変な解釈が入っています。本文の内容から飛躍していることに気づけるか、がポイント。それに対して、➀は本文に書いてあること以上の内容に踏み込んでいません。

ということで、正解は➀です。
簡単にまとめると、はっきりと言わずにごまかしているように見える選択肢が正解ということです。
他の問題も似たような方法で解けそうです。
※私はその中の1問外したのですが、後で見直すと気が抜けていたとしか思えない間違い方をしてしまっただけでした。まあでも、小説15分で解いたことを考えると上出来かもしれません。
資料考察

新傾向の問題です。グラフを見ながら文章を読んで、内容を正確に読み取れるか、ということが試されています。
とはいえ、かなり易しいです。逆に、満点取れなければ日本人ではない、というような変なプレッシャーがありました笑。
さすがに、今年は、小学校の国語のテストよりも簡単かもしれないくらいのレベルなので、来年は難化するでしょう。来年受ける方はしっかり対策が必要だと思います。
古典

源氏物語が久しぶりに出ました。正直言って全く興味わかないです。受験生の多くもそうではないでしょうか。
こんなの、実生活では何の役にも立ちません。古典の研究者たちだけで勝手にやれやって感じです。
というように愚痴を言ってもしょうがないので、問題を見てみましょう。

・・・一読目は、何の話かさっぱり分からん><。
でも、二読目で内容が概ねつかめました。恐らく易しかったのでしょうね。
まあ、今回はおおまかな流れさえ掴んだら正答が得られるようになっていました。通常は“文章のおおまかな流れを掴む”というだけでも相当難しいです。ちゃんと訓練しないと出来ないでしょう。
あとは、うまく注釈や生徒同士の会話等からヒントを得るのも大事です。古文は読みにくいですが、現代文は読めるでしょう。

現代語でのヒントは、出来るだけ活用した方がいいですね!
ということで、まとめます。
古文はつまらない、でも単語と文法をしっかり押さえながら、メタ推理をしながら、現代語のヒントを最大限活用すれば高得点が狙える。
以上です。
漢文

古文と比べると、漢文は役に立つ部分が少しあります。漢文が読めるようになること自体は古文と同様、日常生活で全く役に立たないのですが、漢文に含まれている先人の知恵は凄いです。
個人的に好きなのは、将に将たる、というエピソードです。詳しく話すと脱線するので、気になる方は調べて見て下さい。
漢文において大事なのは、➀に熟語、➁に単語です。特に、この漢字はどのように読み、どのように返り点を打つような役割があるのか、そしてどのような意味があるのかを一通り頭に入れる必要があります。
熟語と単語をしっかり覚えたら、あとは過去問をひたすら解く。これで満点を狙うのが十分可能だと思います。
今年の漢文は簡単だったらしいですが、結構失点してしまいました。去年みたいな、絶句と律詩のどちらかであるか判断しないといけないような、出題意図のよく分からないような問題はなかったはずなのですが・・・。
総まとめ

古文漢文を含め、意外と現場思考だけで解ける問題は多いです。
とはいえ、有名大学にいくためには高得点を狙う必要があります。そうした場合、現場思考だけでは限界が来ます。
古文漢文(特に古文)が怠いのは凄く理解出来るのですが、耐えて勉強しましょう笑。そして、希望する大学に無事受かってから、古文はゴミとか言えばいいと思います。
まずは、目の前の課題を解決することに集中して下さいね。
次回は共通テスト英語編をお送りします
今回は平和回でした^^この調子で英語も理科も数学も情報も!!!!!!!!

ということで、次回は英語編をお送りします。
“医者は英語が凄く得意だろうから、全く問題ないだろう“と思った方は結構いらっしゃると思うのですが、果たして・・・。
引き続きお付き合い下さい。
内科専門医。現在、ドラゴンシャトル2(内科専門医試験を手堅く合格しながら、東大入試284点(96点差落ち)から1年で東大理Ⅲのボーダー超えを狙う企画)を開催中!フォローすると良いことあるかも!?


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